指導にあたって

夏空が広がり,夏休み準備に入ろうとする7月5日「はりまこども風土記」わんぱくちびっこ情報団の説明会がありました。インターネットにのせて発信できるという案内が輝いていました。
 福崎小学校にインターネットなんて遠い先のことと思っていたのが,一歩踏み出せることとなったのです。それも子どもたちを中心に据えて,とりあえず簡単なことからのスタートなんて大変すばらしい企画でした。本校では,パソコンクラブの子どもたち 6年生4名・5年生4名・4年生4名 の12名を情報団として登録しました。
 さっそく次の週の火曜日,クラブの活動日でしたのでデジタルカメラの使い方から指導することにしました。もともとコンピュータが好きで集まってきた子どもたちですから理解のはやいこと,はやいこと,45分間で操作方法からどんなものを写せばいいのかという話し合いまで進みました。
 話し合いは,遠いところからとなりの公園までいろいろでてきましたので,交代でカメラを持って帰り写してくることにしたのです。
 6年生男子から6年生女子という順番にグループごとに写してくることにしていましたが・・・・。雨やら忘れてくる子やら
 で学期末がやってきてしまったのです。もう少し早く開始できたらと・・・。また,外出については神経を使う時期とかさ
 なったりで学年グループの回転が悪くなりましたが,夏休みにも希望者が集まり遠方にも出かけてみました。
  まとめてみて気づいたことは,子どもたちの行動範囲が非常にせまいということでした。すばらしいところとして,遊び
 場所をいっぱい撮ってくるだろうと思っていたのですが,どの学年も決まったところしか行っていないようでした。男子は
 カブトムシやクワガタ取りに行って山が近くである特徴を撮ってくるだろうと思っていたのですが,残念ながら情報団の
 子どもたちは行っていませんでした。
  わたしたち大人が子どもの頃,遊び回った自分たちの町は,今の時代子どもたちには非常にせまいものになってし
 まっている,交通事故,水の事故,事件などで行動を規制することが大変多くなり家の中に閉じこもりがちになってし
 まう。社会性がますますなくなってしまうような気がします。
  校区を知り,地域を知り,播磨を知り子どもたちに視野を広げさせることにおいてもこの企画がさらに広がりを持って
 いくことを願わずにはいられません。さらには情報が,もっともっと身近になることを願っています。

                                          兵庫県神崎郡福崎町立福崎小学校
                                                 松本正樹