平成９年度第６学年の子ども達でインターネットを閲覧できる環境にある児童は２２名中１名です。「デジタルカメラで撮影した写真と説明文でホームページを作ろうという案内が学校に来ているんだけどどうする？」と子ども達に問いかけても、ホームページを見たことがある子がいませんでした。こんな中から、鞍居小学校校区のホームページを作ろうということで、本校区の特色を考える時間を持ちました。

　私たちの地域のよさは何にあるだろうかを班ごとに検討し、撮影計画をたてました。２学期締め切り近くになっていましたので、ちょっと慌て気味でしたが、方々で手分けして子ども達が画像を集めてきてくれました。はりまこども風土記のホームページに掲載させていただいた写真と文は、全て子ども達の作品です。ホームページ公開後は、地域の方から感謝のお電話もあり、子ども達と喜びました。

　今後、学校が情報化に向けて２００３年をめどにインターネット接続され、ホームページを名刺代わりに、学校間での子ども同士の交流が促進される時代が近づいていると言えます。機器の進化やソフト環境の変化にふりまわされず、教育の本来の営みにとって大切な内容は何かと常に問いかけながら、この新しいメディアを活用してゆければと思います。